15パズルの思い出と数学
今はもう辞めていますが、以前は高校の数学教員をしていました。
数学をメシの種にするのですから、数学は一番好きな教科でした。
数学が苦手な人からみると、どこに好きになる要素があるのか不思議でしょう。
そのきっかけはパズルゲームでした。画像のようなのを見たことはありませんか?
「スライドパズル」とか「15パズル」などの名前がついていますが、パズルの数字をランダムに並べて、パズルのピースを移動させながらこの図のように1から15まで順番に並べるというものです。
ルール自体は単純ですが、結構奥が深いです。
実は、もとの配置で14と15だけを入れ替えた状態にすると、どう頑張っても1から15までの配置に戻すことはできません。これは大学の数学科の授業で知りました。
昔は縁日でこのようなパズルがよく売っていたものです。100円でした。
どんなおもちゃよりも、これに魅かれたものです。近所の店にもなかったし。
好きになるきっかけは、何になるか分からないものです。
数学は生活の中に隠されています。
因数分解とか計算だけが数学ではありません。
生徒には何度も「+、ー、×、÷だけできたら数学はいらないのになんで勉強するん」と言われ続けていたので、数学が生活に活用されていることを何度も伝えてきました。
現在は数学を活用する能力が重視されつつあります。
このブログでも、どこで数学が生活と関係しているか機会をみて話していきたいと思います。