以前、「今は参考書や問題集は必要ない」という話をしました。
持論は変わってないのですが、よい参考書があったらと思って専門書の多い本屋に行きました。
結論。やっぱり数学が苦手な生徒には難しすぎる。でした。
「数学が苦手」といっても苦手具合はさまざまです。
進学校の速い授業ペースにはついていけない。という生徒から、基本的な計算が十分でない。例えば、-3+5=-8 と答えてしまう生徒まで苦手の範囲は広いです。
そして、このブログは後者のような生徒を中心に、基礎的な内容から少しでも数学の内容を理解して、テストの点が取れるようになって、自分も数学はできるところあるんだと思ってほしいとの思いから書き始めました。
そういう生徒にとっては、参考書はまだまだ難しい内容だと思います。
とはいえ、目標をもって頑張る姿勢は素敵ですので、2023年3月現在、参考書を選ぶ際一つ注意してほしい点があり書くことにしました。
本屋に行くと、同じ数学Ⅰ(数学Aも併用して数学Ⅰ・Aとなってる本もある)でも、「新1・2年生用」と「新3年生用」に分かれています。
そして、新1・2年生用の本にはたいてい「新課程」と書かれています。
ここで注意点。新1・2年生は「新課程」の方を買ってください。
理由は、新1・2年生と新3年生以上とは、授業内容が異なるからです。
これは学習指導要領改訂といって、授業内容が約10年に1回変更されるのですが、ちょうど新2年生が入学するときに変わったからです。
これを決めているのは文部科学省ですが、情報を共通テストに追加するなど、はっきり言って生徒と教員の負担が増えて、何てことしてくれるんだと怒りしかないです。
まあ、愚痴はこの辺にしときましょう。
で、もしかしたら古本屋で安く買おうと思う人もいるかもしれません。その時は、前の課程なのに「新課程」と書いていることもあります。そこで、現在の新課程用を買うためのキーワードを伝えます。目次を見てください。
そこで、「仮説検定」という言葉があれば、現在の新課程です。
これは、数学Ⅰの「データの分析」という内容の項目ですが、新課程にはこの仮説検定が加わりました。内容は今回述べませんが、この言葉を確認するとよいです。
今後いい参考書が出てくるかもしれないので、本屋巡りはずっとしていきたいと思います。