√の話題をしている最中ですが、√の計算の中に〇√△という形に直すことがよくあります。
そのとき、素因数分解を使うとうまく直せることが多いので、素因数分解の話をします。ですが、素因数分解ってなあに?と思う人がいるかもしれません。
じゃ、素数って何?と思った人がいますよね。では、素数を説明します。
素数とは、「2以上の整数で、1とその数自身以外は割り切れない数」のことを言います。例をあげてみましょう。
2の場合、2÷〇を計算したとき、割り切れる〇の数(+の整数)を考えます。
1と2(その数自身)だけですね。(なお、この1、2を2の約数といいます)
ですので、2は素数です。
3の場合も、割り切れるのは1と3(その数自身)だけなので素数です。
ところが4の場合、割り切れるのは1と4(その数自身)の他に、2でも割り切れます。
このように、1とその数自身以外で割り切れる(約数をもつ)場合は素数ではありません。(合成数といいます。)
また、1は素数ではありません。(素数が2以上の整数という条件があるため)
この点に気を付けて素数を順番に調べたとき、1ケタの素数は次の4個です。
1ケタの素数:2、3、5、7
素因数分解をするために、素数で割って求めるのですが、そのとき割り切れるかどうかを、実際にわり算することなく求める方法があります。これを次回述べたいと思います。(この内容は数学Aの「数学と人間の活動」という項目で出てきます)
今日のことをまとめます。
① 素数とは、1とその数自身でしか割ることのできない(約数を持たない)数
② 1ケタの素数は、2、3、5、7
これを知っておくだけでも、今後の計算に役立ちます。今日はここまで。