元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

素因数分解

 更新が遅れてすみません。

 今日のテーマ、素因数分解は、√の変形はもちろん、公倍数・公約数の考え方を使う問題など(就職試験の一般教養などに出る)広い分野に応用できます。

 こんなの分かってるよ。という人は読み飛ばしていいです。

 私も、念のためのつもりくらいの記事です。

 

 素因数分解は、数を素数の積(かけ算)の形で表すことです。

 かけ算に使われる数はすべて素数でないといけません。

 例えば、30=5×6は、かけ算の形になっていますが、6が素数ではないので不正解です。(正解は後述します)

 ですのでいま一度、素数を確認しておきましょう。

 素数は、2以上の整数で、1とその数自身以外で割り切れない(約数を持たない)数です。

 特に、1ケタの素数として、2・3・5・7を覚えるとよいです。

 ただ、素因数分解では割り切れる素数を探さなくてはいけないので、割り切れるかを見つけやすい2と5をまず考え、次に3、それも無理なら7を考えるとよいでしょう。

 √にかかわる素因数分解は、この4つの素数で十分なことが多いです。

 では、素因数分解の例を30でやってみます。

 ① 数字を書いて、割る準備をします。

   

 ② 割り切れる素数を見つけて割ります。

 (小さい順などの、割る順番は関係ありません)

   

 ③ もう割れなくなるまで割り続けます。

   

 ④ L字型(次図、赤矢印に着目)にかけ算していけば答えです。

   よって、30=2×3×5です。

   

 もうひとつ、18でやってみます。わり算の形は下のようになります。

   

 このまま読めば18=2×3×3となりますが、同じ数字3が2回出ています。

 このように同じ数字が複数回かけられている場合、〇乗という形で書きます。答は

  

 となります。

 特に、√の計算では18の例のように、素因数分解で2乗が出てくる形がよく出てきます。この機会に素因数分解、特に2乗が出てくる形を身につけておきましょう。

 では、素因数分解の練習問題です。

 (練習問題) 次の数を素因数分解しなさい。

 

 (答)