元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

〇√△の形への直し方(1)・基本形

 長らくお待たせした√の計算、〇√△の形への直し方です。

 √を直す場合、ぴったり√が外れるか、〇√△の形かいずれかだと思ってください。

 最初にぴったり外れないか考え、それがだめなら〇√△の形を考えます。

 その考え方の基本は、次のイメージ図です。

 

 では、√18を直してみましょう。

 2乗して18になる数はなかなか見つかりません。(ぴったり外れる数はありません)

 そこで、〇√△とならないか考えます。

 直す手順は以下の通りです。

 ①素因数分解する→②かけ算でペアになっている数を見つけ、その数を外に出す

 実際にやってみます。

 

 まず、18を素因数分解します。2×3×3です。

 ここで、素因数分解の問題なら3の2乗と書くところですが、「ペアを見つける」ということがよく分かるように、〇乗と書くよりそのまま並べたほうがよいと思います。

(個人的見解です)

 次に√の中でペアを探します。3がペアですね。

 ですから、ペアだった3を√の外に書きますペアにならなかったもの(今回は2)は√の中に残します。ですので答は3√2です。

 同じ数字が2個をこす、3個以上の場合はどうでしょう。もう一例見てみます。

 

 考えるのはとにかくペア、2個です

 3個以上あっても2個でペアを組み、そのペアの数字を√の前に出します。

 ペアにならなかった数字は√の中に残します。

 上の例では、2が3個かけられていますが、ペアにするのはそのうち2個で、残った1個の2は√の中に残します。

 今日の形へは、素因数分解したあと、かけ算のペアを見つけるのがポイントです。

 では、〇√△へ直すための練習問題です。

 今回取り扱う問題は、よくテストに出てくる数なので、練習するとよいでしょう。

 (練習問題)k√aの形に直しなさい。

 

 (答)

 

 次回は、もう少し複雑な問題をやってみます。