前回、√のたし算・ひき算については、次の点に気を付けてほしいと述べました。
① √の中身同士の計算はできない
② √の中身が同じものだけ計算できる
③ 文字式のたし算・ひき算と計算方法が同じ
以上の注意点とともに、√の中身が違っても条件を満たせば計算できるということを言いました。今日のテーマは、その計算できる場合の話です。例を見てみましょう。
√のたし算は、√の中身をたすことはできないので、もちろん√10はだめです。
また、√の中身が違うので、一見計算できないように見えます。
しかし、これは計算可能です。なぜなら、
〇√△の形に直せたとき、√の中身が同じなら計算できる です。
下の計算結果を見てみましょう。
√8が2√2と変形でき、√2の部分がそろったので計算できました。
このように、√の中身が違うたし算・ひき算の計算問題は、〇√△の形に直せば必ず計算できるようになっています。
ですので、√の中身が違っていたら、まずは〇√△に直すことを心がけましょう。
では練習問題です。
今回は、〇√△への変形が不安という人のために、(答)のあとに(補足)として、〇√△へ変形したものを追加しました。まずは、変形の確認をしてもよいでしょう。
(練習問題) 次の計算をしなさい。
(答)
(参考)