元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

参考書買わなくていいの

 新学期に備えるため、参考書や問題集はどんなものを買えばいいか迷う人もいると思います。ただ、これは皆さんの通う学校によって全然状況が違います。

 そしてまたまた、私目線の若干暴論が入っているのですが結論は、

参考書は買わなくていい」です。

 

 理由は、

 ① 苦手なものに時間はかけられない

 ② 教科書や学校から配られる問題集をやりあげて自信をつけたほうがよい

 だからです。

 

 このブログを見ている人は数学が苦手な人が多いと思われます。好きになれるよう頑張る姿勢は素敵ですが、苦手なものに接する時間はとてもつらいです。

 しかし、モノがあると仕方なくでもやらなきゃという気持ちになります。やり始めたはいいができないことで進度が上がらずショックを受けて「やーめた」。残ったのはほとんど手つかずのままの本ということも少なくありません。やはりできたという実感がいります。

 

 皆さんにとって幸いなことに、学校は皆さんの学力や進路に必要な内容を考えて問題集などを選んで提供します。(別名:買わせる)その問題集を宿題などで解くうちにできる問題も出てくると思うので、そのレベルの問題を何度か解いていくので十分だと思います。参考書買うのは、レベルが物足りないと思ってからでもよいと思います。

 

 問題集の中には、書き込み式のものもあります。(数学を入試に使わない生徒が多い学校が採用する傾向がある)書いたらもう一度解けなくなるという心配がある人は、解く前にページを写真でとっておいて、必要なときその写真データを使うというのはどうでしょうか。

 

 最後に。参考書・問題集がどうしても買いたくなったら、別冊の解答が詳しいのをお勧めします。数学が苦手とする生徒からよく言われたのは、「教科書の説明がとびすぎているので、どうしてこの式変形になったか分からない」ということでした。教科書の例題説明で、(1)は式変形がそこそこ丁寧だけど、(2)以降は略されている部分が多いというケースはあります。でも、お勧めできる問題集はどの問題も式変形をしっかり書いていることが多いです。

 このおすすめ参考書・問題集のことについては、また話す機会があるかもしれません。