元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

宿題の問題が解けなかったとき

 春休みは新入生、在学生ともに新学年に向けて宿題が出ることが多いですね。

 また、たいてい新学期早々、宿題に関するテストが行われるのがセットです。

 さらに、テスト終了後あるいは最初の授業の時に宿題の提出が必要です。

 ただ、数学が苦手な人にとっては、解けない問題が出たときどうすればよいか分からないという人もいるのではないでしょうか。

 これについての私見は、

 「答えを写してもよいから全部埋めて提出する」

 です。

 

 その最大理由は、「提出した形に残すことで評価につながる」ということです。 

 以前、「評価はテストの点だけではない」という話をしましたが、提出物をきっちりやっておくことは、観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」の得点upにつながります。

 皆さんの聞きなれた言葉で言えば、「平常点」にあたります。

 平常点には普段の授業中の態度なども入っています。例えば、

 授業中寝てばかりの生徒と、前を向いてきちんとノートを取ってる生徒とどちらが平常点よいかといえば、明らかに後者です。

 提出物も同様です。提出物をちっとも出さない生徒と、期日までに出す生徒とどちらがよいかは明白ですね。

 もちろん、解けない問題どうしたよいか困るという思いはあるでしょう。考えずに答えを写すのに罪悪感を感じるかもしれません。

 それでも、やはり「形に残すことは大きい」です。

 苦手な教科の課題を、写してでもやりあげた姿勢が大切です。

 

 写しただけで実力がつくのか?と言われそうですが、分からないものをずっと考えるより、答えを見てやり方を覚えるのも学習方法の一つです。このことが広く理解されてほしいものです。