元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

地雷コメント・「前の先生は…」

 早いところだと今日から始業式・入学式というところもあるかもしれません。

 1学期の始業式では、新しい担任が発表になって生徒から歓声が上がったり、「え~」という嘆きの声が出たりというのが定番です。(最近は、生徒が空気を読んで「え~」ということはほとんどありませんが)

 担任・教科や部活の担当の先生が変わることはよくあることですが、特に昨年までの担当の先生と相性がよかった時に、生徒から出てきがちな言葉があります。それが、

 「前の先生は○○してくれたのに、(先生はやらないんですか)」

 気持ちはすごく分かります。授業のやり方とかいろんな不満があるのでしょう。

 自分も、部活の生徒から「練習試合はやらないんですか」とか、テスト前になると「前の先生は、簡単な計算とか出てました」とか言われたものです。

 結論から言います。このセリフ、

 言わないでください。言っても何も得しません。むしろ損しかしません。

 理由は、「評価するの自分だし、前の人と自分は違う」からです。

 このセリフ言われる教員側は、自分にとって嫌なことを言われてる、批判されてるととります。(言葉をきっかけに、授業改善につなげることもありますが)いい感情はもちません。

 感情で評価するのってダメじゃん。分かります。

 でも、人は感情で動くものです。いくら客観的な部分(提出物の回数とか)で評価しても、心に残ったもやもやは簡単に消えるものではありません。

 そして、教員が違えばその事情も違います。テスト前の補習とかを長時間やることのできる人もいれば、非常勤講師などでそれがかなわない人もいます。やってもらってることを基準としてしまうと、それができない場合に不満を持ってしまい、教員はそれに応えようとして負担が増える。生徒・教員にとってどっちも得しません。

 今、教員の労働環境がブラックになってるとよく言われますが、生徒・保護者からの要望になんでも応えようとして無理がきているという部分はあると思います。まあ、教育行政に金出さない今の政府が一番悪いですが。

 いろいろ言ってきましたが、今担当してもらってる教員の良いところを1つでも見つけて、そこでいい関係作ってください。それでも不満があるときは…。う~ん、次の機会にまた言わせてください。