元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

2024-01-01から1年間の記事一覧

関数のグラフ

では、いよいよ関数のグラフをかいていきましょう。 数学Ⅰの範囲でかかれるグラフの多くは、xが決まるとそれに伴ってyが決まる。yはxの関数と呼ばれる形で、y=(xの式)で書けます。(y=f(x)と書くこともある) そして、グラフをかくときは、xの…

象限とOK牧場

タイトルに「象限」という聞きなれない言葉が出てきました。 これは「しょうげん」と読みます。 x軸とy軸で、平面は次のA~D、4つのゾーンに分けられます。 正方形の折り紙を縦横に1回ずつ折って広げれば、4つの正方形が折り目に沿ってできてます。を…

平面座標の点のとり方(2)・方眼がない場合

前回説明した通り高校数学では、グラフをかきなさいと言われたとき、方眼を使うことはほとんどありません。 ですので今回は、方眼のない状態での点のとり方を説明します。 なお、このかき方(特にかく順番)は私の見解です。他の教員は違うかき方を言うかも…

平面座標の点のとり方(1)・方眼がある場合

座標の読み方を学んだので、今度は点を図示する方法です。 原則は変わりません。 ①横(x座標)→縦(y座標)の順に動く。 ②+となる方向(x座標→右,y座標→上)を覚えておく。ということです。例を見てみましょう。まず、A(3,2)です。 大事なことは…

横→縦の考え方を使う例

座標は、横→縦の順で考えるということを言ってきましたが、普段の生活の中にも、横→縦の順番で考えるものが多いという話をしたいと思います。 自分の趣味の話で恐縮ですが、将棋についてです。次の図を見てください。 将棋の盤と駒があって、上と右にそれぞ…

座標の見方(2)・x軸上・y軸上の点の表し方

点を座標で表すやり方を、前回話しました。 基本を復習します。 ①横,縦の順でみる。横がx座標、縦がy座標。 ②x座標は原点より右が+,左が-、y座標は原点より上が+,下が-。 ③(〇,△)のように数字を( )で囲む。 念のため確認したい方は、↓ を見…

座標の見方(1)・基本形

今日から、グラフをかくために必要な点のとり方について説明していきます。 関数は、x=〇のときy=△のように、xの値1つに対してyの値1つが対応しています。つまり、xとyの数、2つを組み合わせます。 これまでのような横方向1つだけの数直線では、…

課題・参考書について

今日の内容は、1年前に書いた課題・参考書に関する記事の修正版です。 在校生の人はあってないような春休み、新入生の人は入学準備で忙しい日々を過ごしていると思います。多くの学校(特に全日制)では、春休みの課題を出していて、始業式直後に課題テスト…

座標(3)・目盛りをできるだけ残さない方法

数直線上に点をとるとき、このブログではこれまで、目盛りが準備された状態でとっていました。 しかし高校の授業で、目盛りを1目盛りずつとって表すことは、ほとんどありませ ん。正直面倒だからです。 とはいえ、いきなり目盛りとらずに点とってください。…

座標(2)・数直線の復習(2)

前回、数直線上にある点について、座標の表し方を説明しました。 今回は、座標で表された点を数直線上にとる(図示)練習です。 例題です。点 A(3)を数直線に表してください。 では、解答です。少し回りくどい説明になりますが、お許しください。 ポイント…

座標(1)・数直線の復習(1)

関数といえば、グラフをかくというのがセットとなっています。 グラフをかくには、座標が分かって点をとれなくてはいけません。 そもそも、座標って何?という人もいるかもしれませんね。 今日はグラフをかくのに必要な、点の取り方の基本を学びましょう。 …

関数の値・代入(3)・便利な技

これまでやってきた代入の計算で、これを知っておくと、計算にもグラフをかくときにも役立つ技の紹介です。なお、今日は練習問題はありません。 この技を使える状況と結果を説明します。 使える状況はf(0)、すなわちx=0のときのyの値を求めるときです…

関数の値・代入(2)y=f(x)型

これまでの関数は、y=(xの式)の形で書かれていました。 今回は関数の新しい表し方、f(x)=(xの式)について説明します。一例をあげてみましょう。 これまで→y=2x+1 今回→f(x)=2x+1 yがf(x)に変わっただけです。 f(x)と書くことで…

関数の値・代入(1)(基本形)

お待たせしました。 関数のジャンルに入って初めてと言ってよい、まともな計算のやり方です。 今日は関数の値の計算の仕方、代入について学びます。 グラフの点を正しくとるのにも有効な計算方法ですので、しっかり覚えてください。 代入の問題というのは、…

のべ2000人訪問

タイトルのように、このブログが2000ビュー達成しました。 1000ビューまでは7か月近くかかっていて、それから5か月ですので、少しは進歩があったのでしょうか。 平均6~7ビューの拙い記事ではありますが、更新してないときも見てくださりありがとうござ…

関数の考え方

更新が1か月以上もたってしまいました。すみません。 なのに、更新を待ち続けてこのブログを見てくださった皆さん、ありがとうございます。 今日は少しだけ数字と文字を使って、関数の考え方を書いていきます。 関数は対応を考えるということでした。ではさ…

身のまわりにある関数

関数は対応を考えるものです。 今日は、学校や普段の生活で対応が使われ、関数の考え方につながる例を紹介します。 高校生の皆さんには、ひとりひとりに出席番号というのがあるはずです。 そして同じ出席番号の人は2人といません。 つまり、生徒Aさんに対し…

関数の導入(今日は式は出てきません)

お久しぶりです。 前回の投稿から約半月が過ぎました。 ホントはもう少し休んでマラソンのトレーニングしたいです。 それでも、原稿をなんとか書きあげました。(報酬は雀の涙ですが) では、久しぶりついでにクイズをやってみましょう。 (問題)次の規則性…

アリバイ崩しの背理法

年が明けて2024年がやってきました。 年始早々、地震や悲惨な事故・事件が相次ぎ、「明けましておめでとうございます」を言うのがはばかれます。 自分ができる支援は何かを考えて行動する一方で、適度に距離をとることも大切なのかなと思います。まずは、少…