座標の見方(1)・基本形
今日から、グラフをかくために必要な点のとり方について説明していきます。
関数は、x=〇のときy=△のように、xの値1つに対してyの値1つが対応しています。つまり、xとyの数、2つを組み合わせます。
これまでのような横方向1つだけの数直線では、1つの数字のことしか表せません。
そこで、横方向と縦方向の2つの方向の組み合わせで対応を表そうと考えました。
それが次の図にあるような座標平面です。方眼紙のような格子になっています。
まず、いろんな部分の名前を覚えましょう。
そして、次の原則を覚えましょう。
グラフをかくときの点については必ず、横→縦の順で考えます。
「横・縦」、「横・縦」…と呪文のように繰り返してもかまいません。
絶対に覚えましょう。では、座標平面を構成する大事なものの説明です。
横方向に右に矢印がついた直線があります。これをx軸といいます。
小学校では横軸と呼んでいたものです。
数直線と同じで、右に行くほど値が大きくなります。右方向が+です。
次に、縦方向に上に矢印がついた直線があります。これをy軸といいます。
小学校では縦軸と呼んでいたものです。
y軸は、上に行くほど値が大きくなります。上方向が+です。
いったんまとめておきます。
①横方向・x軸→右方向が+ ②縦方向・y軸→上方向が+
次に、x軸とy軸が十字で交わったところがあります。
この交わったところを原点といいます。この原点が基準となります。
原点から、まず横方向にどれだけ動いたか、次に縦方向にどれだけ動いたかで点の座標を表します。では、例を見てみましょう。
まず点Aです。
分かりにくければ、数直線でやったように原点に指をおいてみましょう。
そしてAにむけて、まず横方向に進みます。
右に3目盛りなので+3です。
右に3目盛り進んだところから、縦にどう動けばAにいけるかみます。
上に2目盛りなので+2です。
最後に横、縦の順で次のように、( )で数字を囲って表します。
A(3,2)と書けば、点Aの座標を表せました。(+の記号は省略します)
なお、前の数字(この場合3)のことをx座標、
後の数字(この場合2)のことをy座標と呼びます。
点Aのx座標は3、y座標は2。という言い方をします。
今度は点Bの座標です。
原点からBに行くには、まず横方向に左2目盛り、上4目盛りです。
横の左方向は-なのでx座標はー2、縦の上方向は+なのでy座標は4
この順に( )で囲って、B(ー2,4)と表せばよいです。
方向のこともまとめておきましょう。
x座標:右→+,左→- y座標:上→+,下→-
座標は( )で囲うこと(忘れる人多いです)、(横,縦)の順ということ、どちらに進めば+かを覚えていれば大丈夫です。では、練習問題です。
(練習問題) 次のA~Dの点の座標を答えなさい。
(答)A(2,3),B(ー3,2),C(ー2,ー1),D(4,ー2)