元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

座標の見方(1)・基本形

 今日から、グラフをかくために必要な点のとり方について説明していきます。

 関数は、x=〇のときy=△のように、xの値1つに対してyの値1つが対応しています。つまり、xとyの数、2つを組み合わせます。

 これまでのような横方向1つだけの数直線では、1つの数字のことしか表せません。

 そこで、横方向と縦方向の2つの方向の組み合わせで対応を表そうと考えました。

 それが次の図にあるような座標平面です。方眼紙のような格子になっています。

 まず、いろんな部分の名前を覚えましょう。

   

 そして、次の原則を覚えましょう。

 グラフをかくときの点については必ず、の順で考えます。

 「横・縦」、「横・縦」…と呪文のように繰り返してもかまいません。

 絶対に覚えましょう。では、座標平面を構成する大事なものの説明です。

 横方向に右に矢印がついた直線があります。これをx軸といいます。

 小学校では横軸と呼んでいたものです。

 数直線と同じで、右に行くほど値が大きくなります。右方向が+です。

 次に、縦方向に上に矢印がついた直線があります。これをy軸といいます。

 小学校では縦軸と呼んでいたものです。

 y軸は、上に行くほど値が大きくなります。上方向が+です。

 いったんまとめておきます。

 

 ①横方向・x軸→右方向が+ ②縦方向・y軸→上方向が+

 

 次に、x軸とy軸が十字で交わったところがあります。

 この交わったところを原点といいます。この原点が基準となります。

 原点から、まず横方向にどれだけ動いたか、次に縦方向にどれだけ動いたかで点の座標を表します。では、例を見てみましょう。

 

   

 まず点Aです。

 分かりにくければ、数直線でやったように原点に指をおいてみましょう。

 そしてAにむけて、まず横方向に進みます。

 右に3目盛りなので+3です。

 右に3目盛り進んだところから、縦にどう動けばAにいけるかみます。

 上に2目盛りなので+2です。

 最後に横、縦の順で次のように、( )で数字を囲って表します。

 A()と書けば、点Aの座標を表せました。(+の記号は省略します)

 なお、前の数字(この場合3)のことをx座標

    後の数字(この場合2)のことをy座標と呼びます。

 点Aのx座標は3、y座標は2。という言い方をします。

 

 今度は点Bの座標です。

 原点からBに行くには、まず横方向に左2目盛り、上4目盛りです。

 横の左方向は-なのでx座標はー2、縦の上方向は+なのでy座標は
 この順に( )で囲って、B(ー2)と表せばよいです。

 方向のこともまとめておきましょう。

 x座標:右→+,左→- y座標:上→+,下→- 

 座標は( )で囲うこと(忘れる人多いです)、(横,縦)の順ということ、どちらに進めば+かを覚えていれば大丈夫です。では、練習問題です。

 (練習問題) 次のA~Dの点の座標を答えなさい。

   

 

 (答)A(2,3),B(ー3,2),C(ー2,ー1),D(4,ー2)