元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

関数の考え方

 更新が1か月以上もたってしまいました。すみません。

 なのに、更新を待ち続けてこのブログを見てくださった皆さん、ありがとうございます。

 今日は少しだけ数字と文字を使って、関数の考え方を書いていきます。

 関数は対応を考えるということでした。ではさっそく、次の対応で?にあてはまる数字を答えてください。

   

 1は2に、2は4に、3は6に対応して変化する場合、4はどう変化するかということです。これは規則性を考えるとよいです。

 すると、右の数字(y)はすべて左の数字(x)の2倍になっていることが分かります。

 ですので?にあてはまるのは、4を2倍して8になります。

 この関係性を次の図で示します。

   

 では、左側の数字(x)が10のとき、右側の数字(y)は何になるでしょうか?

   

 このとき、左側の数字を5,6、…と順に調べる必要はありません。

 「右の数字が左の数字の2倍」という規則性をおさえればよいのです。

 ですので、?にあてはまる数字は10の2倍で20となります。

 

 最後に左がxだったら、右はどうなるでしょうか?

 文字になりましたが、原則は変わりません。

   

 右は左の2倍ということですから、?はxの2倍、すなわち2xとなります。

 この対応を次のような図にしてみましょう。

   

 左側の数xと右側の数yの対応は、右は左の数xの2倍、2xとなる対応と言えるので、この関係を、y=2xという式で表すことができます。

 xとyとの間に対応があり、xを1つ決めるとyが1つだけ決まる場合、

 「yはxの関数」と言います。

 そして、今回の関係を式で表すとy=2xになったということです。

 もう少し簡潔な説明ができればよかったのですが、力不足ですみません。

 次回は、代入という話をします。

 関数の式があったとき、xが分かるとyが分かるための計算方法です。