横→縦の考え方を使う例
座標は、横→縦の順で考えるということを言ってきましたが、普段の生活の中にも、横→縦の順番で考えるものが多いという話をしたいと思います。
自分の趣味の話で恐縮ですが、将棋についてです。次の図を見てください。
将棋の盤と駒があって、上と右にそれぞれ数字が書いているのがお分かりでしょうか。(なおこれは実際の将棋盤ではなく、将棋のデータ管理に使われるソフトから引用しています。Kifu for Windowsです)
みなさんの中には、将棋のテレビ番組などで、「先手、2六歩」など駒が動いた場所を読み上げる声を聞いた方もいるかと思います。これは、どう駒が動いたかというのが分かるようにするためのものです。(棋譜といいます)
将棋のプロや、アマチュアの高段者なら、盤に駒を並べなくても、この棋譜を聞くだけでどう駒が動いたかを、脳内で再現することができます。棋譜を聞いてその結果、盤面がどうなりましたかと言われても、盤に並べられます。
図は、飛車の前の歩を1マス動かした状態ですが、この状態を示すのに、横に並んだ数字・2のところと、縦に並んだ漢数字・六のところの重なった地点(歩が白くなっています)に歩が動いたので、「2六歩」と表現します。
横→縦の順で読んでいることが分かります。
次は、皆さんも授業等で使う表計算ソフトの画面です。
四角で囲まれているセルはC2セルとなりますが、やはり横のアルファベット→縦の数字という順で読むので、ここも「横→縦」の原則は守られています。
今回はあげませんでしたが、数学で用いられる多くの例で、横→縦の順に考えるというものは多いです。他にも横→縦の順で考えるものはあると思うので、見つけてみてはどうでしょうか。