これまでは、不等式を見て数直線に表すということをやってきました。
今回はその逆です。
数直線を見て不等式で表すということです。
特に連立不等式のときや、条件を満たす整数を答えるときなどに使えます。
今回見るポイントは3つです。
①基準の数字
②範囲が右にある(xが大きい)か左にある(xが小さい)か
③〇(=なし)か●(=あり)か
また、今回は私の指導法も補足します。
もし、私のが良いと思ったら参考にしてみてください。では、例を見てみましょう。
↑ のように表された範囲を不等式に直します。では、前述の3つのポイントを重ねてみましょう。
①まず、基準の数字は3となります。
②次に、範囲が3より右か左かを見ます。
右ですので、xは3より大きいとなります。(不等号をxのほうに開く)
③最後に、〇ですので=はつけません。
これら3つの要素を合わせると答は、
となります。
というように、3つのポイントをおさえれば、不等式に直すことができます。
ただ、私はこの3つのポイントをおさえつつも次のような教え方をしていました。
よければ見てください。まず、図を見せます。
手順は次の通りです。
①範囲は右にあるので、その範囲にあたる部分の数直線を太く塗っておきます。
②塗った数直線上にxをかきます。(条件を満たしているところなので)
すると、自然にxは3の右にきます。
③数直線では右のほうが数字が大きいので、そのまま右向き不等号(<)をかきます。
④最後に〇なので、=はつけません。答も完成です。
このやり方のメリットは、条件を満たす数直線のところにxをかけば、位置関係通りに右向きの不等号をかくことで、そのまま答になることです。(=いるかどうかの確認は必要です)
いいと思ったらやってみてください。強制はしません。
もう一つ例を見てみましょう。
同じように、3つのポイントをおさえます。
①基準の数字は2
②範囲は左側なので、xは2より小さい(2のほうに不等号を開く)
③●なので、=をつける
これらをあわせて答は、
となります。一応補足で、私の発想の図も付け加えます。
では、不等号に直す練習問題です。
(練習問題) 次の数直線で表される範囲を、不等式に直しなさい。
(答)