これまでやってきた代入の計算で、これを知っておくと、計算にもグラフをかくときにも役立つ技の紹介です。なお、今日は練習問題はありません。
この技を使える状況と結果を説明します。
使える状況はf(0)、すなわちx=0のときのyの値を求めるときです。
その時の結果は、式の定数項を答えればよいです。
代入の原則、xを( )に変える→数字をあてはめる、の作業を省略できます。
言葉だけだと分かりにくいので、例をあげます。(前回の練習問題です)
このf(0)の値が、与えられた式の定数項ー1になるということです。
その理屈を、実際に代入することで確かめてみましょう。
もとの式で、文字xだった部分(アンダーラインのところ)は、0のかけ算が入ったことで0になります。
なので、代入する部分の影響を受けない、定数項だけが残るという理屈です。
他の例も見てみましょう。
どの例でもf(0)の値は、与えられた式の定数項になっています。
この技を知っておくことのメリットは、(あくまで私見ですが)大きく2つです。
①計算の手間が減り、速くミスなく答えが出せる。
②グラフの通る点を素早くとれる。
①は明らかだと思います。計算も省略できて、式の一部分だけを答えたらよいのですから。
そして②です。これは、グラフをかくときにすごく役立ちます。
f(0)の値、x=0のときのyの値は、グラフではy軸上にとる点の数になります。
グラフをかく問題は、グラフを通る点を・で明示する必要があるので、そのとき確実にかけるのは大きいですね。
また、y軸上の点はグラフがちゃんとかけているかをみる際、重要な点となります。
ぜひ、f(0)、x=0のときのyの値は式の定数項 を覚えて役立ててください。