元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

係数と次数(1)・基本編

 教科書の最初に出てくる、文字式の係数と次数の話です。

 教科書では、「次数と係数」という順番で書かれることもありますが、本ブログでは、「視界に入る順番で説明する」を基本とするので、係数・次数の順で説明します。

 その前に、単項式という言葉の確認です。

 4xなどのように、数または文字の積だけで表される式を単項式といいます。

 4xは 4×x の略でしたね。(文字式のルール(1)を参考にしてください)

 では、係数と次数の説明です。(定義といいます)

 単項式を数字と文字の部分に分けたとき、

 数の部分を係数かけられた文字の個数を次数といいます。4xの例でみてみましょう。

 1 まず、数と文字の間で分けます。

  

 2 前の数の部分がそのまま係数⇒係数は4

  

 3 後の文字の個数を数えて次数⇒次数は1

 

 これで終了です。計算が必要なく、見て答えるだけなので、こういうところからできたことに自信を持ってほしいですね。

 次数については、文字の個数を答えるので、xなど文字自体を答えないように気をつけましょう。とにかく、「数と文字のところで分ける」がポイントです。

 イラストやイメージでとらえたかったら、次の絵のように、魚の頭が係数、胴体が次数みたいにとらえてもいいかもです。要は自分が分かればいいので。

 

 係数と次数の発展形は次回に。

 では、最後に練習問題です。

(練習問題)次の単項式の係数と次数を答えなさい。

 

 (答)