展開の公式について前回の続きです。
なお教科書では、展開の公式のことを乗法公式とよんでいます。
今日のテーマは、「公式にあてはめるときには( )をつける」です。
まず、前回出てきた公式を確認します。
2つの文字または数をたして2乗した形、和の2乗のときに使える公式です。
前回取り上げた問題であてはめ方を復習します。
公式にあてはめるときには、( )をつけてあてはめるようにしましょう。
あてはめる、つまり代入するときには、( )をつけるのが原則です。
しかし教科書では上の問題の場合、次のように( )を省略しています。
これは、プラスの数やxなど係数が1の文字のときに( )をつけてないだけです。
つまり、条件つきで省略しています。
ということは、( )をつけなくてはいけないときがあるということです。
次のような例です。
(注意)とあったところに着目してください。
もし、( )をつけずにあてはめたとしましょう。次のようになります。
x の2乗のところの答えが違っていますね。
テストでは、こう書いてしまった段階で不正解となってしまいます。
2x のときだから( )つけなきゃと神経質になるより、最初から「あてはめるので( )つける」とした方が間違いが少ないですよね。
まずは「公式にあてはめるときはいつでも( )をつける」を心がけましょう。
慣れれば自然と省略してよいケースは分かります。
「最初は原則通り」というのは、数学以外でも活用できます。
原則をまねしてうまくいくことで、自信に変えていきましょう。
では、練習問題です。
今回は、略解として公式をあてはめた式を追加しています。きちんとあてはめられているかの目安にしてください。
(練習問題)次の式を展開しなさい。
(略解)