共通因数でくくる因数分解も3回目になりました。
基本形、数字が入っているものときて、今回は文字の次数が異なるケースです。
今日のパターンができると、今後の内容、2次方程式のときなどに役立ちます。
さっそく例題を見てみましょう。
同じ文字xが使われていますが、2つの項は2乗と1乗で次数が違います。
でも原則は変わりません。数字と文字に分けて共通因数を見つけます。
数字は2と4なので、共通因数はともに割れる2です。
文字は、文字式のルール通りにxの2乗をx×xに分けておけば、共通因数はxとなります。したがって全体の共通因数は2xです。これをふまえると結果は、
となります。
もう一つ例を出します。
まず数字を見ますが、後ろ側の項、-a に数字がいません。
数字がないときは、係数1が省略 でしたね。
ですので、1を書いておきましょう。
あとは数字、文字でそれぞれ共通因数をみつけて因数分解をします。
数字は3と1なので、共通因数は1(書かない)
文字の共通因数はaとなるので、全体で共通因数はaとなります。
慣れてくれば、a×aなどわざわざ書かなくても因数分解できるようになります。
共通因数は、だいぶ見つけられるようになったでしょうか。
では、練習問題です。
(練習問題)次の式を因数分解しなさい。
(答)
因数分解でまず考える、共通因数の見つけ方はここで一区切り。
次回からは公式を使った因数分解になりますが、準備として、公式を使う際におさえておくとよい2乗に関連した数について述べておきます。