元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

因数分解第2回・共通因数でくくる(2)

 因数分解の2回目も、共通因数を見つけてくくる練習です。

 今回は数字も含まれていますが、原則は変わりません。

 ①分ける⇒②共通因数を最初にかく⇒③ ( ) に残りをかく です。

 この根本原則をまずおさえておきます。

 そして、数字と文字が両方入っているときには、数字⇒文字の順で考えます

 この2つの原則を頭において、次の式を因数分解しましょう。

 

 まず分けます。

 

 そして、数字の 4 と 6 に着目するのですが、使うのが分数の約分の発想です。

 ←のように、分母・分子で共通して割れる数字を考えますね。

 ここでも同じように、数字の 4 と 6 について共通して割れるのは 2 なので、この 2 を共通因数にします。つまり、次の図のように考えます。

 ←共通因数 2 を○で囲みました。

 次は文字の共通因数を見ます。a が共通因数ですね。

 ですので、数字と文字をくっつけて共通因数は 2a となります。

 原則通り、次のように共通因数を前にかき、後に ( ) を準備します。(答はまだ)

 

 共通因数以外を ( ) の中にかくので、答は

 となります。

 共通因数と残りの部分、すなわち ( ) の中身を確認しましょう。

 もう一問例を出します。今度は一気に答まで出して、要点を後で述べます。

 

 まず、数字は 3 と 6 なので共通因数は 3 、文字は x が共通因数なので全体として共通因数は 3x となります。

 残りの ( ) の中は、本来数字と文字をくっつけて 1a と-2b のところ、1a の係数 1 は省略できるので、a-2b となります。数字が 1 しか残らなかったら数を省略に気をつけましょう。では練習問題です。

 (練習問題)次の式を因数分解しなさい。

 (答)