元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

因数分解第6回・和と差の積の因数分解(2)

 公式を使った因数分解、和と差の積の形になる問題の続きです。

 今回は、2乗の項の係数が1以外の場合です。

 でも原則は変わりません。

 ①共通因数がないことをみる⇒②ひき算の形の確認⇒③数が何の2乗かをみる です。では、公式と2乗の数の表を確認のためおいておきます。

 

 

 この公式が使える例をあげます。次の式を因数分解してみましょう。

 

 因数分解といえば、まず共通因数の確認です。

 数は4と25ですから、1以外の共通して割ることのできる数はありません。

 文字もxとyで共通したものがないので共通因数はありません。

 なので、公式を使えないか考えます。

 まず、形はひき算になっています。

 次に数字に着目します。

 4は2の2乗、25は5の2乗です。

 さらに文字も2乗がついているので公式が使えそうです。

 では、因数分解してみましょう。

 

 実質、数字を見つけて文字をくっつけたらいい形になっていますね。

 あとは、+でつなげる式と、-でつなげる式をそれぞれ ( ) で囲めば終わりです。

 よほど意地悪な問題でもない限り、数字が何の2乗になってるかが分かればなんとかなります。ですので、この公式を使う時にはまず数字をみましょう。

 では、練習問題です。

 (練習問題) 次の式を因数分解しなさい。

 

 (答)

 

 なお次回は、次の公式にいく前に、因数分解の問題を解く際の大事なことを言い忘れたので、そこを言っておきたいと思います。本来なら最初に言っておかなくてはいけなかったのですが、すみません。