今日どうしても書きたかったことがあります。
それは、「苦手としていることは、堂々と助けを借りてよい」です。
このブログでも数学の苦手な人に対して、何の2乗となっているかの表などを利用してください。とフォローをしてきました。
皆さんの中には、九九が十分に覚えられてないときに、九九の表を机の上において計算の補助とした経験のある人がいるかもしれません。
例えばかけ算の間違えといっても、やりかたは分かるけど九九を間違う場合と、九九はあってるけど繰り上がりを間違ってしまうという場合では、どうやってミスを直すかやフォローも違います。
さすがにテストのときに表は使えませんが、練習の段階では、苦手な部分や困っているところへのフォローはいくらあってもかまいません。
そして、苦手部分が軽減されたらフォローを減らしていけばいいだけです。
例えば、視力に自信がなければ眼鏡やコンタクトなどの道具を使いますし、骨折をしたら松葉杖をついて歩行のフォローをします。そして回復するごとに、杖をだんだん使わなくなっていきます。このように不自由さを抱えているところに道具を使ったりするのは自然なことです。
それは学習の面でも同じです。私が教員をやっていた時は、黒板の字を写すのに極端に時間がかかる人がいるかもしれないからと言って、板書をタブレットで写真に撮るのを全員に許可していました。そのことで、書くことが苦手な生徒にとってはストレスが減りますし、その他の生徒にとっても選択肢が増えてプラスになります。これが大事な視点です。
こういうことをすると、一部の人からは「ずるい」という声が上がるかもしれません。しかし、最初に述べた通り、苦手なものに対してはみんな堂々とフォローを受ける権利があります。現に眼鏡や松葉杖に「ずるい」と文句を言う人はいません。
今の教育現場は、苦手な分野へのフォローが、苦手としていない人へもプラスになるようにしていきましょう。という流れになっています。みんなで一緒に少しずつ苦手を克服できるようになってほしいと思っています。
このブログも、数学の苦手な人はもちろん、そこそこできる、あるいは得意な人にも確認になるようなブログになればいいのですが。まだまだ修行がいるようです。