2日ほど書くことができなくてすみません。
これからも飛び飛びしながら書くことが多いと思いますが、気長にみてください。
では、2次の項の係数が1である式の因数分解をもう少し深めます。
今日はパターンの確認とともに、2つの数の絞り方のポイントを見てもらえるとうれしいです。さっそく例題です。
注意点は1次の項、xの係数です。1が省略されている点に注意すると、xの係数はー1となります。その点にさえ注意すれば原則通りです。すなわち、
○×□=ー6、○+□=ー1となる2数を探せばよいです。念のため下に示します。
あとは、かけ算の方から絞り、その組み合わせの中からたしてー1となる2数を見つけたらよいです。表にしますと、
←から、2とー3の組み合わせがOKでしたので、
答は上のようになります。因数分解のコツは少しずつつかめてきたでしょうか。
ただ、慣れてくるといちいち上の表を書くのは面倒くさいし、(もちろんうまくいったところでやめたらいいです)時間もかかります。
そこで、前回の話で2数を絞るコツを話したと思います。
今回も絞るコツを追加します。そのキーワードは「符号」です。この例題での思考法を見ていきましょう。
① かけてー6となる2数を見つけたい
② 符号はあとまわしにして、かけて6となる2数を考えよう。
とりあえず2と3。
③ かけて-だから、2数は+と-(異符号)だ。
だから、2と3のうちどちらかに-をつけよう。
④ たしてー1(マイナスの数)だから、大きい数の3に-つけたらよさそう。
⑤ 2とー3をたしたらー1(xの係数)になる。OK。
着目点は、かけ算を考えるときの九九は、まずプラスで考えて、そのあとで、どうすればかけたときの符号、たしたときの符号になるかを考えて符号を考えるとよいということです。
もちろんこれができれば効率的ですが、④でとりあえず2にーをつけて失敗したら、じゃ今度は反対の3にーをつけてみようという考えでも最初は十分です。
まず、この形の因数分解は、かけて定数項、たして1次の項の係数。となる2数を見つける。という原則が分かっていれば、あとは練習量次第で2数の見つけ方のコツは身についてきます。教科書や学校で配られる問題集で地道に練習していってください。
では、練習問題です。
(練習問題)次の式を因数分解しなさい。
(答)
(考え方補足)
次回からは、いよいよ高校の因数分解の山場、「たすきがけ」です。
これができると、高校数学でできる問題も一気に増えます。
ここもスモールステップを使うので、1日ずつできることを増やしましょう。