前回から、2乗の項の係数が1である2次式の因数分解をやっています。
ポイントを確認しておきます。
① ゴール(答)の形が ( x+○ )( x+□ ) の形
② ○、□にあてはまる数は、かけて定数項、たして1次の項の数
これを図式化したものが以下のようになります。
まず今回は、すべての係数が+の数のものができるようにしましょう。
どこかの項が-になっても対応できるように、このステップの足元を固めましょう。
前回学んだパターンで、数字を変えてみましょう。
共通因数はなく、xの2乗の項の係数が1なので、着目する数の順番は、定数項の4、1次の項の係数5となります。
そして、見つけたい2つの数○、□は、○×□=4・○+□=5となる数となります。
図式化してみましょう。
まずは、かけて4となる2つの数を見つけます。
九九で答が4となるのは、1×4か、2×2ですね。
(なお、かける順番は関係ないので、数字の組み合わせだけ見つければよいです)
なお、-同士をかけた(-1)×(-4)、(-2)×(-2)も4となりますが、まず+同士の組み合わせを見つけて、たし算の結果がまずければ改めて-を考えればよいです。(次の表では説明のため、全部書いています。かけて4になる組み合わせは、-の場合も含めて4通りあります)
かけて4となる2数の組み合わせのうち、たして5となるものを探します。次の表のようになります。
←1と4の組み合わせがOKですね。
この1と4を、○と□にあてはめます。したがって答は、
となります。
この形の因数分解のポイントは、かけて定数項(一番後の数)、たして1次の項(真ん中の数)となる2つの数を見つけるのがキーです。練習を積んで慣れていきましょう。では、練習問題です。不安なら、○×□= 、○+□= などと一度書いてもよいでしょう。
(練習問題)次の式を因数分解しなさい。
(答)
(考え方補足)