元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

展開の公式第8回

 展開の公式も4個目です。

 ただ今回の公式と次の公式は、これまでの公式と違って、式を丸ごと覚えるということはほとんどありません。

  では、公式です。

 

(覚えるとよい度★★☆☆☆2、今後の活用度★★☆☆☆2)

 パッと見、どういう意味なのか分かりづらいと思います。意味を補足します。

 

 注目してほしいところは、a+b のたし算、ab のかけ算ですが、これでも文字がたくさんあって分かりにくいと思います。だから、具体的な例で見せます。

 

 展開する前の2つの式の数字の部分、+2と+3をまず見ます。

 地道に展開した結果、x の係数は2つの数字をたした+5

 定数項は2つの数字をかけた+6になっているということです。


 この2つの数字をたす、かけるという考え方は、次の項目、因数分解のときに使います。ただ、展開では因数分解の準備として、式の意味を知るだけで十分です。

 教科書は公式にあてはめた式を解説していますが、地道に計算したほうがミスは少ないです。

 念のため、もう1つ例を見てみましょう。

 

 まず展開する前の2つの式の数字部分、ー5と+2をおさえておきます。

 x の係数が、(ー5)+(+2)で-3、定数項が(ー5)×(+2)でー10 となっています。

 この確認程度でいいです。


 では、練習問題です。今回は答の最後に、公式の意味の確認として係数が数字のたし算、かけ算になっていることを補足しています。しかし、地道に計算してかまいません。

 (練習問題)次の式を展開しなさい。

 (答)

 

 ここで読者の皆さんにお知らせです。

 4月に入り、教育関係の現場に再就職することになりました。

 新学期が始まる明日より、仕事が本格的に入っていきます。

 そのため、ブログ更新のペースが一気に落ちると思います。

 励ましのコメントいただけると幸いです。

 プラスのコメントが更新のモチベーションにつながります。