元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

一見?な不等号

 さっそくですが、次の式は正しいでしょうか?

   

 5は3より大きいから正しそうだし、でも等しいわけじゃないから=はおかしいのでは?

 結論から言えば、上の式は正しいです。

 この不等号は、>または=のどちらか一方が成り立てばよいのです。

 ですので、5は3より大きいの「>」が成り立っているのでOKです。

 図示すると次のようになります。

   

 同様に、次の式も正しいといえます。

   

 これらの、「どちらか一方が成り立てばよい」という考え方は、のちにでてくる集合の考え方につながっていきます。

 前回の↓の記事で、「5は3より大きい」を不等号で表すと、5>3でしたが、

  不等式への直し方 - 元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

 =をつけた式で表しても、式としては正しいということになります。

 ただ、不等式を解いたりするときには、=がついているかついていないか、つまり対象となる数字を含むか含まないかを大事にするので、「以上・以下」の考え方はこれからも大切にしてください。

 今日は練習問題はありません。