1次不等式を続いて解いていきます。
今日のポイントを先に伝えます。
「移項では不等号の向きは変わらない」です。
変わるのは移項した式の符号だけです。
このことをしっかり覚えておくことで、不等式にありがちな不等号の向きのミスを軽減することができます。
1つ目の例を見ましょう。
今回も方程式と解き方はほぼ同じということで、不等号を等号に変えた方程式と並べて書いています。
1次方程式も1次不等式も、左辺は文字式、右辺は数字が原則なので、左辺の+2を右辺に移項します。
移項したので、+2の符号はー2と逆になります。
しかし移項は、この場合両辺から同じ数字2を引いたことと同じなので、不等号の向きは変わりません。
不等号の向きが変わるのは、両辺を①マイナスの数で②かけるか割った場合だけです。今回は引いただけですので、不等号の向きは変わりません。以下、5-3を計算すれば解けます。
では、マイナスの数を移項する場合はどうでしょう。
左辺のー2を右辺に移項して+2にしました。
やはり、不等号の向きは変わりません。
しつこいけれどもう一回。
移項では不等号の向きは変わらない。
しっかり覚えておいてください。では練習問題です。
(練習問題) 次の1次不等式を解きなさい。
(解)