今日の内容が、1次不等式の基本形と言っても過言ではありません。
しっかり理解できれば、多くの1次不等式が解けると思います。
では、1次不等式を解く流れを見ましょう。
① x(文字)の項と数字の項をチーム分けする。
② xは左辺、数字は右辺に移項させる。
③ 計算する。<ここまでは不等号の向きは一切変わりません>
④ 両辺をxの係数で割る。<ここで、xの係数の符号確認が大事です>
では、最初の例を見てみましょう。問題と解いた結果をいっぺんに載せます。
まず1行目。文字の項(赤のアンダーライン)と数字の項(青のアンダーライン)に分けます。左辺にー1という数字の項があるので移項させます。
2行目、移項させたー1の符号が逆になります。
3行目、右辺を計算しました。ここまで不等号の向きは変わりません。
最後、xの係数2で割ります。
2は+の数なので不等号の向きは変わりません。6を2で割って答になります。
特に大切なのは、最後xの係数で割るとき、+か-かを見ておくことです。
+なら不等号の向きは変わりませんし、ーなら不等号の向きが変わります。
次の例を見てみましょう。今度は移項が2つ必要です。
1行目はチーム分けです。左辺のー1、右辺の5xを移項する必要があります。
2行目、移項したー1、5xの符号が変わりました。
3行目は計算です。ここまで不等号の向きは変わりません。
最後、両辺をxの係数ー2で割りますが、ここでー2という-の数で割っているので、不等号の向きが変わります。今まで左向きだった不等号が右向きに変わって、答はx<-2となります。
今回のポイントは2つです。
①〇x<△の形になるまでは不等号の向きを一切変えない。
②両辺をxの係数〇で割るとき、〇がーの数のときだけ不等号の向きが変わる。
このことを覚えれば、今後少々複雑になっても解くことができます。
では練習問題です。
(練習問題) 次の1次不等式を解きなさい。
(解)