元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

1次不等式を解く(4)・( )がついていたらはずす

 少し難しい1次不等式を解いていきます。

 しかし、〇x<△の形にもっていって、両辺を〇で割るという基本は変わりません。

 〇がマイナスのときは不等号の向きが変わる。という点には気をつけてください。

 これが1次不等式の肝となるところです。

 今日は、( )のついた不等式です。

 これは、( )をはずしてから解く。ということをおさえたらよいです。

 なお、1次方程式のときにも説明しているので、念のため確認したいという人は ↓ のページも見てください。

1次方程式を解く(2)・( )をはずして基本形に - 元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

 では、次の例題でやってみましょう。

 

 左辺に( )がついていますね。

 まずは展開して( )をはずし、以下のように解きます。

 

 

 ( )をはずした2行目から補足説明をします。

 左辺にxの項、右辺に数字の項がこなくてはいけないので、左辺のー2、右辺の5xをそれぞれ移項させます。

 3行目、移項させた項の符号は逆になります。(不等号の向きは変わりません)

 4行目、計算しました。(ここでも不等号の向きは変わりません)

 最後に、両辺をxの係数ー3で割ります。

 マイナスで割ったので、不等号の向きが変わります

 注意点は

 ①〇x<△の形にするまでは不等号の向きが変わらない。

 ②両辺をxの係数で割るときに、〇がマイナスのときだけ不等号の向きが変わる

 ↑ のことを徹底させましょう。

 では、練習問題です。最後、xの係数が+か-かをしっかり確認してください。

 (練習問題) 次の1次不等式を解きなさい。

 

 (解)