1次関数のグラフ(2)・傾きと係数(正負)の関係
1次関数のグラフの続きです。
1次関数は、y=ax+bの式で表され、aは傾き、bはy切片を表す数字であるということ。またグラフをかくときには、bにあたる数、y切片を示す点からかくとよいという話をしました。
今回はグラフの形に関する補足、傾きと係数の関係です。
ポイントとなるのはa、すなわち1次の係数です。
前回かいたグラフ、y=2x+1を見てみましょう。(図1)
(図1)
xの係数(傾き)が2で+です。
このときグラフは、xが増えるとyも増える形、右上がりの直線になっています。
xの係数aが+ならば、グラフは右上がりの直線であることがいえます。
逆の、グラフが右上がりの直線ならば、xの係数aは+ということも成り立ちます。
では、y=ーxのようにxの係数aが-のときはどうでしょう。実際にかいてみます。まずは、傾きと切片がはっきり分かるよう、省略された数を明示します。
傾きー1、y切片0と分かりましたので、グラフがかけます。
グラフはy切片からです。y切片が0ですので、x=0のときy=0、つまり原点を通ります。原点をとります。(図2)
(図2)
次は傾きです。傾きー1、すなわち-1/1ですから、xが1増えると、yは1減るということです。傾きのマイナスはyのほう(分子)につけて、xのほうはプラスに固定しておくと傾きがとりやすいです。
ですので、最初にとった点の原点から右方向へ1、下方向へ1進んだ点、
(1,ー1)をとればよいです。(図3)
(図3)
最後にとった2点を結べば完成です。(図4)
(図4)
この直線は、xが増えるとyが減る形、右下がりの直線です。
また式を見ると、xの係数aはーです。このことから、
xの係数aが-ならば、グラフは右下がりの直線であることがいえます。
逆の、グラフが右下がりの直線ならば、xの係数aは-ということも成り立ちます。
まとめると次のことが言えます。
今日は、xの係数aのところが+なら、右上がりの直線。
xの係数aのところが-なら、右下がりの直線。ということが分かっていただければOKです。
これは、+かーかが大事で、y=100xー1(傾き100)でも、y=0.02x+20(傾き0.02)であっても、傾きの数字が+なら値の大きさに関係なく、右上がりの直線になるということです。(傾きが-のときも同様に、右下がりの直線になります)
傾きの数字の大きさは、傾きの度合いと関係しているのですが、それは別の機会に。
今日は、色文字のところをしっかり覚えてください。