これまで展開をやってきました。
教科書には、おきかえとか工夫のある展開の問題もありますが、このブログではまず欠点を取らずに済むラインの内容についてやっているので、現状取りあげません。
もちろん、学校によって欠点のラインは異なりますが、設定としては、進路先にあまり数学を必要とせず、教科書がB5サイズのやや大きめのものを使っている学校を念頭に置いています。なので、できるだけこのことができたらと思う内容を書いています。
それでは次の項目、因数分解です。
因数分解は、ざっくり言えば展開の逆です。次の図を見てください。
左の式を展開したら右の式になり、右の式を因数分解したら左の式になります。
因数分解は、x+2 と x+3 のかけ算の式になってますね。
x+2 と x+3 のようなかけ算の1個1個の式を因数といいます。
つまり因数分解は、かけ算の形にすることです。
最初に覚えた計算と逆の計算は、えてして難しいものです。
たし算の逆、ひき算、かけ算の逆、わり算みたいなものです。
展開と因数分解の関係はさらに厳しく、展開は根性さえあれば、地道な計算で解けますが、因数分解は解くための工夫が必要です。
ですので、因数分解では展開以上にスモールステップを心がけていきたいと思います。「この問題ならできる」というものが少しでも増えるといいですね。
次回は、ステップの紹介をします。問題を解くのはもう少し先です。