分母の有理化をレベルアップさせます。
今回は、分母に√が2つあるパターンです。
正しくは、2つの√のたし算またはひき算の形になっているものです。
(こう書く理由は、後日の例で出てきます)
例を見てみましょう。
分母に、2つの√が+で結ばれています。
この形の分母を有理化するには、次のようにやります。
最大のポイントは、①の部分、符号が逆のものを分母・分子にかけるです。
この場合、分母が√5+√3と+でつないでいたので、かけるのは符号が逆の、
√5-√3になります。変えるのは符号だけで数字は変えません。
その結果、分母が
次につながる√の計算 - 元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」
のところで学んだ計算法により、2となってめでたく√が消えました。
では、分母の√が-でつながっている場合はどうでしょうか。
理屈は同じです。分母が√6-√2と-で結ばれているから、数字を変えず、符号が逆の√6+√2を分母・分子にかければよいです。
なお、分母のかけ算でどうしても公式が適用できない場合は、地道にかけても構いません。大事なのは、符号が逆のものを分母・分子にかけるということです。
そして、最初の式が書ければ部分点になることも少なくありません。
計算が苦手な人は、まず最初の式を書くことができることを目指しましょう。
では練習問題です。今回は答に途中式も書きましたので、解答の書き方も参考にしてください。
(練習問題) 次の分母を有理化しなさい。
(答)
今回は、有理化のコツをつかんでもらうため、分子を1にしましたが、次からは分子が1以外で計算が必要なものをやっていきます。
しかし、原則は変わりません。「符号が逆のものを分母・分子にかける」
このことをしっかり覚えときましょう。