次の分母を有理化することを考えてみましょう。
おっ、√1個だ。じゃ√3を分母・分子にかけよう。やってみます。
分母から√は消えず、有理化は失敗です。
ところで、この最後の答で√3は約分できません。
分母の3+√3の一部、√3だけを約分しようとしているからです。
+やーで結ばれている式の一部だけを約分することはできません。
では、どうすればよいのでしょう。
実はこの式の分母にある1は√1のことです。
表面上は見えていませんでしたが、分母は+で結ばれていたので、√2個のパターンとみます。
←のような理屈になります。
ですので、次のように分母を有理化します。
分母の√3+1と使う数字が同じで符号を逆にする√3ー1を分母・分子にかけます。
だんだん、このパターンに慣れてきたでしょうか。
あと、分母の計算ですが、(√7+√5)(√7ー√5)のようにどちらも√ついているなら、以前やった7-5というのもありだと思いますが、今回の場合は(2乗)ー(2乗)をちゃんと計算したほうが無難です。地道に展開したほうが良いかもしれません。それで何の問題もないです。
では、隠れ√の問題をやってみましょう。
(練習問題) 次の分母を有理化しなさい。
(答)
次回で、√の内容は一段落とします。
もう少し難しい有理化と、試験や応用として出てきやすい形を紹介します。