元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

同値と必要条件・十分条件の練習問題

 前回投稿から時間がたってしまいましたが、必要条件・十分条件に関する練習問題です。

 ですがその前に、前回話した「同値」について補足説明します。

 条件pと条件qにおいて、p⇒q,q⇒pがともに真のとき、pはqであるための必要十分条件と言い、またpとqは同値と言います。

 同値となるケースは、pを変形するとqと同じになるという場合によく見られます。一例です。

  

 pとqを区別するポイントの言葉は、「であることは」という文になっても変わりません。「は」という言葉に着目しましょう。

 すると、p:x-3=0,q:x=3となりますが、pの式で数字3を移項して変形すると、x=3となり、qと一致します。

 このように、変形して全く同じになる場合に同値、必要十分条件にもっていけます。

 ただし、変形ミスには注意してくださいね。

 今回の練習問題は、変形したら同じになるかも問題を入れています。

 復習のつもりでやってみてください。なお、今回は答えについては正解の番号だけ書いています。ご了承ください。

 念のため、流れを書いておきます。(pとqが見つけられた後の手順です)

 ① 命題p⇒qをつくり、真偽の判定をする。

 ② 命題q⇒pをつくり、真偽の判定をする。

 ③ ①・②の真偽の結果を組み合わせて答える。

 必要条件か十分条件かの答え方は、

 (1)①だけ真のとき、十分条件

 (2)②だけ真のとき、必要条件

 (3)①も②も真のとき、必要十分条件

 (4)①も②も偽のとき、どちらでもない

 です。できるだけこの手順に沿って解いてみてください。

 (練習問題) 空欄にあてはまる最も適する言葉を選択肢から選び、番号で答えなさい。 

  

 (選択肢)

  

 

 (答)