元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

必要条件・十分条件の答え方に迷ったとき(余話)

 今日は、おまけの話です。練習問題はありません。

 私が現役教員だった頃、この必要条件・十分条件の問題で生徒から言われていたことの一つに、

 「真偽は分かっても、必要条件か十分条件かどっちだったか忘れる」

 というものがありました。(一方だけ真のケースです)

 そこで、↓ のブログにも書いてたのですが、教員は覚え方を工夫していました。

必要条件・十分条件の身近な使用例(2)・推薦入試の条件から考え方を学ぶ - 元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

 念のため、イメージ図を出しておきます。

     

 要はp⇒q、向こうに向かっていくのが真なら十分(条件)、q⇒p、帰ってくるのが真なら必要(条件)ということです。

 私は、旅行に例えて次のように伝えていました。

 「行きは十分な準備をして、帰りは必要なものだけ持って帰る」

 これは私が高校生のとき、担当の教員から習った教え方です。当時はコンビニなどほとんどなく、旅行には十分な準備をして行きましょう。帰りはいらなくなったものは捨てて必要なものだけ持ち帰りましょう。という時代でしたので、自分はすんなり頭に入りました。(今は現地調達とか、最低限の荷物だけ持って大きい荷物は先に宅急便で送るという方法が多いのでピンとこないかも)ですので、私は旅行例えをしていました。

 他の教員で多かったのは、弓矢で例える方法です。

        

 弓矢は、すごくざっくり描くと、上図のように行くほうに刺さるところがついて、後ろに羽がついています。

 ですので、「矢を放つには十分な力を入れる、羽は必要」のような教え方をしていました。(ただし、私はピンとこなかったので何となくのイメージでしか記憶なし)

 他の教員はどんな教え方をしてたんでしょうかね?(もちろん、語呂合わせなしできっちり覚えなさいという人もいると思います)

 こんなこと言ってたな。あるいはこんな教え方してるよ。という方がいれば聞いてみたいですね。