元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

平方根とは

 それでは、平方根について話していきます。

 先に、今日の内容の注意点を述べておきます。

 「〇の平方根は+と-の2つある」

 とくに、「+と-の2つある」というところを意識するとよいです。

 

 無理数の説明のとき、さらっと述べてはいましたが、きちんと平方根を説明します。 

 2乗して9になる数のことを、9の平方根と言います。

 3を2乗すると9です。また、ー3を2乗しても9になります。

 ですので、9の平方根は3とー3です。

 つまり、平方根は+のものと-のもの、2個あります。

 図式したものが下になります。

   

 ただし、平方根はこの例のように整数だけとはいきません。

 例えば、2乗して3となる数は、有理数(分数)の範囲では見つけられません。

 そこで、どんな数(0または+の数)でも平方根を求められるようにします。

  

 これで、3の平方根も次のように求めることができます。

 

 〇の平方根を求めるときには、その数字(〇)に、√ をつけたものと、-√ をつけたものの2つを答えればよいです。 

 また、± という記号ですが、例えば、±2と書くと、+2とー2の2つの数を一緒に表したものです。読み方は「プラスマイナス」です。これを使うと、平方根は次のようにまとめることもできます。

  ←私はこうパターン化して教えていました。

 3の平方根の最後に ( ) がついてる式が、±で表した式です。なお、練習問題の答はこの±の形で書きます。のちのち、±を使う式が出てくるための対応です。

 では、平方根を求める練習です。

 (練習問題) 次の数の平方根を求めなさい。

 

 (答)