それでは、平方根について話していきます。
先に、今日の内容の注意点を述べておきます。
「〇の平方根は+と-の2つある」
とくに、「+と-の2つある」というところを意識するとよいです。
無理数の説明のとき、さらっと述べてはいましたが、きちんと平方根を説明します。
2乗して9になる数のことを、9の平方根と言います。
3を2乗すると9です。また、ー3を2乗しても9になります。
ですので、9の平方根は3とー3です。
つまり、平方根は+のものと-のもの、2個あります。
図式したものが下になります。
ただし、平方根はこの例のように整数だけとはいきません。
例えば、2乗して3となる数は、有理数(分数)の範囲では見つけられません。
そこで、どんな数(0または+の数)でも平方根を求められるようにします。
これで、3の平方根も次のように求めることができます。
〇の平方根を求めるときには、その数字(〇)に、√ をつけたものと、-√ をつけたものの2つを答えればよいです。
また、± という記号ですが、例えば、±2と書くと、+2とー2の2つの数を一緒に表したものです。読み方は「プラスマイナス」です。これを使うと、平方根は次のようにまとめることもできます。
←私はこうパターン化して教えていました。
3の平方根の最後に ( ) がついてる式が、±で表した式です。なお、練習問題の答はこの±の形で書きます。のちのち、±を使う式が出てくるための対応です。
では、平方根を求める練習です。
(練習問題) 次の数の平方根を求めなさい。
(答)