「9割脱出の真意」・その2
前回、100%~は信用度が下がるという話をしました。
そして、高評価の数字は90数パーセントのところにあることが多いという話もしていますが、実は数学Ⅰにもそのことに関連する内容が出てきます。
以前、参考書を買うなら新課程を買ってください。キーワードは「仮説検定」という話をしたと思います。その「仮説検定」という話に関連があります。
仮説検定をざっくり言えば、偏った結果が出たのは、ただの偶然かそうではないか検証するということです。
教科書で出てくる例は、30人にAとBの商品のうちどちらがよかったかを比べてもらった結果、21人がAの方がよかったと答えた。この結果をもって、Aの方がよかったといってよいかということです。
「え、多数決でAがいいに決まってるやん」と思うかもしれませんが、30人の中にもしかしたら意図的に、A推しの社員などが紛れていて偏った結果となったかもしれません。
その際、5%くらいはそういう偏りが出る可能性があるよね。と考えるのが危険率5%と言われる考えです。(心理学の統計など1%で考える場合もあります)
通販などの商品満足度90数%なのが多いのは、こういう数学の考え方と関連してるのかもしれません。(仮説検定もあくまで可能性があるというだけです)
そして、数学の教員にも私のような(元職ですが)変わり者がいるかもしれませんし、そういう人に当たれば、私の書いてる欠点回避策がかすりもしないことも十分あり得ます。なので「9割脱出法」と書かせていただきました。
教科書でいえばかなり先の内容の話をしましたが、イメージがつきやすいかと思って話してみました。