元数学教員・奉孝先生の「数学の欠点9割脱出法」

数学がすごく苦手だという高校生に、少しでもテストで点を取れる喜びを味わってほしいと始めました

2つの集合の関係(1)・「かつ」と「または」(2)(実践編)

 2つの集合の関係、「かつ」と「または」を実際の集合を使って考えてみましょう。

 まず、前回の復習として、「かつ」と「または」の集合の確認をしておきます。

  

 では、次の2つの集合A,BについてA∩B、A∪Bを求めてみましょう。

 

 まずは「かつ」・A∩Bからおさえるのがポイントです。

 ですので共通部分、AにもBにも入っているのを探しましょう。

 最初は次のように、両方に入っている数に〇をつけると視覚的にもよいでしょう。

 ←(※)

 ですので、A∩Bは〇をつけたものを答えればよいです。すなわち、

 となります。

 

 続いて、A∪Bです。

 「少なくとも一方に含まれるもの」を答えるので、「両方入っているもの」・「Aだけのもの」・「Bだけのもの」を全部答えたらよいです。

 図の(※)を見ますと、両方の〇、Aだけの赤アンダーライン、Bだけの青アンダーラインのものを答えればよいです。したがって、

 となります。

 A∩Bで答えたものは、A∪Bに必ず入っていることを注意しましょう。

 ベン図で考えたほうがいいという人のために、かく順番を次に見せます。

  

 やはり、共通部分を先に考えるのは同じで、真ん中(交わったところ)にかいてやります。そのあとは、Aだけ、Bだけのものをかいて、A∪Bは、この2つの〇がつながったところに入った全部を答えればよいです。

 では、練習問題です。

 (練習問題) 次の集合A,Bがあるとき、集合A∩B,A∪Bを(要素をかき表す形で)求めなさい。

 

 (答)